RMTのやり方

基本的に、ゲーム上の通貨やアイテムと、現実通貨との交換レートは、元々アンダーグラウンドなものであるため公式に定められていない場合がほとんどです。そのため、推移するゲーム内経済の流れからRMTレートは定まっていきます。前述のような経済構造のゲームでは、どのRMTレートもゲームワールドが時を経てゆくとレートも下がってゆく為、結果として数百倍もレートが変動する場合も珍しくないが、ゲーム世界内での仮想通貨の価値と現実の通貨の関係を考慮すれば、比較的釣り合いの取れた市場となっています。具体的には、ネットオークションやRMTサイト、BBSなどによって自然とレートが決まることがほとんどのケースになります。

 

RMTは元々、ゲーム内の仮想通貨やアイテムを現実の金銭で売買するものなので、RMT業者と購入者はその売買のためだけの関係といえます。そのため、売り手と買い手の関係は基本的には一瞬でとうことができ、プレイヤーキャラクター同士で待ち合わせて直接に受け渡す他に、購入者が相場を大きく逸脱した価格で安価な素材アイテムなどを露店販売して、それをRMT業者側が購入するという手口が主に取られます。この際には、互いのメインのキャラクターの素性を明かさない様に、「捨てキャラ」などと称される授受のためだけのキャラクターを作って、これを介して通貨のやりとりが行われる事も多く行われています。しかし、最近ではゲームのアイテムの流動を監視しているログからRMT行為を発見できるシステムを構築しているゲームも多くなってきている、または、RMTが問題化している事や詐欺行為に繋がる事などから異常な価格の露店に対して他のプレイヤーからの監視の目が厳しくなっている事もあって、RMTの通貨受け渡しの手口はどんどん巧妙化し、また複雑化していっています。さらには、RMT業者同士の競合も激しさを増している事で、一部のゲームでは、ゲーム中の「ギルド」や「血盟」などと呼ばれる組織をRMT業者が自ら作り上げ、顧客をその組織に取り込む事で顧客の安定化と囲い込みを図り、表面上は仲間内での資金・物資の融通の様に見せかけて堂々と販売を行っている人もいます。

 

また、いわゆる「廃人プレイヤー」を装って売り買いをしている業者もよく見ます。この場合は、「ギルド」などの組織を作り顧客を囲い込む一方で、半数程度は戦争目的のプレイヤーを入れる事で組織を表面上はRMTとは無縁の「戦争ギルド」としてカムフラージュしており、さらにはこの組織でアジト戦や攻城戦などゲーム内のイベントにまで参加して、これら重要な拠点をRMT業者とその顧客たちの組織が長期間に渡って独占してしまうというケースまであります。RMT業者の中にはこの拠点に付属する村の税金システムなどを利用してさらにRMT販売用の資金を稼ぎ出して、さらにゲーム内通貨を販売するという事を行っている者も存在します。また、一部のオンラインゲームや特定のサーバでは、有力な「戦争ギルド」「戦争血盟」の過半がこの様な業者の関連しているものではないかと、他のプレイヤーたちの間で繰り返し噂されていたりもします。実際に取引に使用されるものについても、ゲーム内通貨をそのまま授受するとアイテム流動の監視ログなどに残りやすい事から、露店販売で売りやすく換金しやすい安価なアイテムや素材を通貨に代用できるものとして授受に使用しているケースもあります。

 

一部のRMT業者については、「顧客のアカウントに過去にBAN(アカウント凍結処分)された者は無く、安心してRMTができる」と宣伝している業者がいますが、これは実態として見た場合、顧客にBANされるケースが多く発生しているために「BANのリスクは低い」という虚偽のイメージを宣伝しなければならない状態の裏返しと取るのが普通です。このような業者は事実上の詐欺行為に近いものである可能性もありますので注意しましょう。この様にRMT業者による販売の手法は日を追う毎に巧妙化していて、RMT行為を取り締まろうとするゲーム運営会社との間でのいたちごっこは現在もなお続いているのが現状です。